『侍戦隊シンケンジャー』 の殿×ことはにすっ転んだ早瀬美夜がお送りする、ちょっとじれったい系ほのぼのSSブログです。お気に召しましたら幸いです♪

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「大晦日」
今年も、早、大晦日でございます。
亀更新の拙宅にも係らず、おいでいただいている皆様におかれましては、本当に早瀬、感謝にたえません。
来年もこんなかんじでのんびりかとは思いますが、どうぞお見捨てになられませんよう、切に、願うところでございます。

大晦日でございますし、志葉家の新婚のお2人のお話を最後に上げておきますね。
ではでは、皆様、良いお年を。 m(_ _)m

大晦日


 遠くで除夜の鐘が鳴っているのが聴こえる。
 静まり返った志葉家の、当主の寝室を出た廊下で外を見ていた丈瑠が言った。
「もう、今年が終わるな。 」
「そうですねー。 」
 ドレッサーで髪を梳いていたことはが、振り向いた。
 お互い、既にパジャマ姿である。
 正月の志葉家はなにかと忙しい。
 元日は侍達が早々に遊びに…もとい、新年の挨拶に訪れることになっていて、そのままみんなで初詣に行くことになっている。
 ゆっくりできるのは元日だけで、2日からは家臣の家からの挨拶やら表の会社関係の重役等が年賀の挨拶に来るらしい。
 昨年はちょうど戦いが激化していた時期で、いつ戦いに赴かねばならないか判らなかった為にそのようなことはと自粛となっていたが、今年はそうは行かないらしく、丈瑠は今からげんなりしている。
 その上、今年は奥方としてことはも顔見せがてら正装して同席することになっていて、緊張もひとしおだが、『奥方』 としての初仕事だとして気合が入っていることはである。
 身体ごと振り返って部屋に入ってきた丈瑠は、襖を閉めて布団の上に座った。
「今年は、激動の1年だったな。 本当にいろいろあった。 」
 微笑む丈瑠の言葉に、ことははブラシを置いてから丈瑠の前に正座する。
「はい、今年は嬉しいこと、いっぱいでした。 」
 目の前に来た妻ににこりと微笑んで、丈瑠は言った。
「とうとう、志葉家の長年の宿願である外道衆を殲滅し、ドウコクを倒せた。 」
「はい。 」
「そして、おまえと両想いになって、婚約して、遠距離恋愛して、ちゃんと無事結婚できた。 」
「…はい。 ( ///// ) 」
「初めて経験したことが、山ほどあったな。 」
「はい。 」
 ことはも微笑む。
「去年もうち、この志葉家で年越ししましたけど、家臣でした。
今年は丈瑠さまの奥さんとしてここにおるんですよね。
なんか、不思議な気がします。 」
「ああ、判る気がする。 去年の今頃は、正直それどころじゃなかったしな。
おまえのことを好きだったのは変わらないけど、さすがにあの時点でおまえに結婚を申し込めるような状況じゃなかったし。 」
 苦笑する丈瑠に、ことはが訊いた。
「あの、もうその頃から、うちとの結婚を考えててくれはったんですか? 」
「ああ。
もっとも、ドウコクを倒すか封じるまでは言えないと思ってたから、まだ当分先だとは思ってたがな。 まさかそれからあんな短時間で言うことになろうとは思ってなかった。 」
 目を丸くすることはに、丈瑠は笑った。
「俺は、結構長期戦を覚悟してたんだぞ? 」
「そ、そうなんですか。 」
「ああ。 だから、もし爺が痺れを切らして嫁取りを迫ってきたら、おまえをと望むつもりだった。 」
 丈瑠は、にっと笑うとことはの手を取った。
「どちらにしても、俺はおまえを諦める気なんかなかったからな。 」
「…っ ( ///// ) 」
 真っ赤に染まったことはは、丈瑠を見つめて微笑んだ。
「そんなにうちのこと望んでくださって、ありがとうございます。
うち、嬉しいです。 」
「おまえは? 」
 つかまえた手を握って丈瑠が訊くと、ことはは赤いカオのまま、うつむいた。
「…うちは…、正直、殿様のこと好きやってコトだけでも申し訳ないって思ってたから…。
許してなんかもらえへん、叶うわけないって思ってたし、とにかくバレんように、心の中で殿様を想うだけなら誰にも迷惑かけへんからって…。
まして、結婚なんて恐れ多くて考えもしませんでした。
…ごめんなさい。 」
 申し訳なさそうなことはだが、丈瑠は笑った。
「でも、俺を好きでいることを諦めようとは思わなかったんだな。 」
「え、…えと、はい…。 」
「その答えで充分だ。 」
 嬉しそうな笑顔の丈瑠は、ことはを抱き寄せた。
「諦めるつもりのなかった俺と、叶わないと思ってても諦めようとしなかったことは、2人の想いが重なったから、今こうして2人でいられるんだな。 」
「…はい。 」
 寄り添うことはは、うなずいた。
「…幸せって、1人でなれるもんちゃうって言いますし。
うち、今こうして丈瑠さまといられるのが本当に幸せです。 」
「それは俺も同じだ。 今おまえがこうして目の前にいてくれること、本当にすごく幸せだと思ってる。
ありがとうな、ことは。 」
 言いながらことはの頭を撫でた丈瑠はぎゅと妻の身を抱き締めた。
 ふと気付けば、除夜の鐘の音が途絶えていたのに気がつく。
 時計を見れば、12時を回っていたのに気付いて、丈瑠はそのままの体勢でことはに言った。
「ことは、年が明けた。 」
「え、あ、あけましておめでとうございます。 」
 カオを上げて慌てて言うと、丈瑠はうなずいた。
「ああ、あけましておめでとう。 」
 そして、ことはに甘く口付ける。
「今年もたくさんこうやっておまえのこと、愛してやるからな。 」
「…っ ( ///// ) 、もう、丈瑠さまったら、お正月から甘々や…。 」
「イヤか? 」
「…イヤなこと、あるわけないやないですか。 」
 満足げに笑った丈瑠が再びキスを落とす。
 抱き締めた腕を少し緩めてカオを上げると、ことはは恥ずかしげに微笑んだ。
「あのね、丈瑠さま。
きっと今年は、去年よりいっぱい丈瑠さまのこと、大好きです。
それで、もっといっぱい、丈瑠さまに愛してもらえるよう、がんばりますね。 」
 丈瑠は、目を丸くしてから満面の笑みで再びぎゅっとことはを抱き締めた。
「おまえ、可愛すぎ。
がんばらなくても、いくらでも可愛がってやる。 」
 ぎゅっと抱き締めたまま、丈瑠はことはをそのまま布団に押し倒した。
 思い出したようにひょいっと手を伸ばして明かりを消してから、丈瑠はことはの元に戻る。
「え、ええっ、でも、あのっ、明日は忙し…んん…っ 」
「年の初めにしたことは、1年中やるっていうからな。
新婚の俺たちには当然するべきコトだろ。 」
 にっこりと極上の笑みで口付ける丈瑠に、ことはは苦笑すると、そっと目を閉じた。
 今年は愛されすぎて腰が立たなくなることが減るといいな、と、こっそり願いながら。




                            了
                                               



今年の締めくくりに、大晦日の志葉家を書いてみました。
新婚さんのご夫婦、やっぱ最後もコレかい! とツッコミ入れてやってください。(笑)
拙宅の2人がご結婚なさったら、ぜひやろうと思っていたネタです。
らぶらぶなお2人は、やっぱり年末もらぶらぶ。
お正月は忙しいでしょうから、少しはゆっくり甘い時間が取れるといいですねv



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