『侍戦隊シンケンジャー』 の殿×ことはにすっ転んだ早瀬美夜がお送りする、ちょっとじれったい系ほのぼのSSブログです。お気に召しましたら幸いです♪

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「ダイエット?」
新作です。
ここんとこ月イチで申し訳ない。
「約束」シリーズで丈瑠とことはちゃんが結婚したら書こうと思ってたネタ。
でも別に「約束」でなくてもいいんで、カテゴリーは他のSSで。

ダイエット?


 いつもより若干遅めになった夕食を愛妻と向かい合って摂っていた丈瑠は、その妻の様子がおかしいのに気がついた。
 いつもならぱくぱくと小気味良いくらいに膳のおかずを平らげて美味しかったと笑顔をこぼすことはが、今日に限って進み具合がいつもより遅い。
「ことは? どこか調子でも悪いのか? 」
「へ? いえ、そんなコトあらしません。 うち元気ですよ。 」
 笑顔で答えることはだが、なんだか様子がおかしい。
 いつもならおかわりして食べるのに今日は1杯でやめたごはん茶碗を膳に戻すと箸を置いた。
「ごちそうさまでした。 」
 手を合わせることはに、給仕をしてくれる黒子が残念そうに待機していたしゃもじを置いた。
 それを見遣って丈瑠がもう一度訊く。
「もういいのか? いつもより量が少ないじゃないか。
なにか間食でもして腹が減ってなかったとかか? 」
「そんなんやないです、おやつなんか食べてません。 」
「じゃ、どうしてそんなに食わないんだ? 別におまえの嫌いなものは入ってないよな。 」
 ざっと膳の上を見回して確認してからもう一度ことはに目をやる。
「ことは、なにか隠してるだろう。 正直に言え。 」
 軽く睨むとことははちょっと小さくなってどうしようかというカオになる。
 ごまかすように視線を他所にやる妻に、丈瑠は畳み掛けた。
「夫婦の間で隠し事はなしだと約束したよな。 それとも俺に話せないことか? 」
「そ、そんなんやないです! …けど…、その、笑わんでくれます? 」
「努力はする。 」
「そこは普通、うなずくとこやと…。 」
 言いながらことはは、仕方ないと溜息をついた。
「…ダイエット、しようと思って。 」
「は? 」
 丈瑠の声がひっくり返った。
「何故だ。 別におまえ、太ってなんかないだろう。 」
「でも増えたんです。 」
「何キロ? 」
「…2キロ、です。 」
 恥ずかしそうにうつむくことはだが、丈瑠は目が点になった。
「…たったの2キロか? 」
「『たった』 ちゃいます! 『も』 です! 」
 なんだそんなもんかと言い掛けた丈瑠は、ことはの勢いに言葉を飲み込んだ。


 今日の午後のことだ。
 昼食後、腹ごなしも兼ねて日課にしている素振りをした後、ことはは汗を流しに風呂場へ行った。
 そして入浴後にふと目に付いた体重計に乗って、ことはは固まった。
「…嘘。 」
 体重が結婚する前より2kg.も増えていた。
 年齢的にはまだ身体が成長しても不思議でない年齢ではあるものの、剣の修行で鍛えていることははここ何年か体重がいきなり増えたりするようなことはなかった。
 結婚したことで環境が変わったからか、いや、志葉に来てからも続けているお茶やお花などの稽古事や奥向きの仕事を覚えるためにあまり運動らしいことをしていなかったからか。
 いずれにせよ、これは一大事だった。
 ウエストがキツくなったなどの自覚症状があるわけではないが、そうなる前に元に戻さないと。
 ことはは一大決心をした。


「で、なにはともあれ、まずは食べるのをちょっと減らしてみようと。 」
「はい。 」
「そんなコトするくらいなら、外に走りにでも出た方が早い。 」
「…う、はい。 」
 ごもっともな良い様に、ことははしゅんとした。
「普段よほど大量に食べるのなら別だが、おまえくらいの量ならそんなに多いというわけでもないだろう。
ちゃんと食べてちゃんと運動もする、それが身体にはいいに決まってる。
体調管理も侍には必要なことだぞ。 判ってるよな? 」
「…はい…。 」
 丈瑠は、うつむくことはに笑った。
「おまえが食べないと食事係の黒子も心配する。 ちゃんと食え。 」
「あ、そ、そやね…。 黒子さん、ごめんなさい。 」
 ひょこっと頭を下げると、黒子たちが慌てて手を振った。
「それから、爺がいらない誤解をしそうだしな。 」
「へ? 彦馬さんが、ですか? なにを? 」
「つわりで気分が悪んじゃないかとか、多分に希望的観測を踏まえた勘繰りをしそうだと言ってるんだ。
本気で心待ちにしてるんだぞ、爺は。 」
「…彦馬さん。 ( ///// ) 」
 真っ赤になったことはに苦笑しながら、丈瑠は可愛い妻に言った。
「明日は俺も休みだ。 おまえにつきあって、少し身体を動かすことにしようか。 」
 途端にことはがカオを上げた。
「嬉しい! ホンマですか!? 」
「ああ、2キロくらいすぐに落ちるくらいにはな。 」
「丈瑠さま、いけずです! 」
 笑いながら丈瑠は、すねたことはのアタマを撫でた。
 実に平和な新婚家庭の食事時であった。




 その日の夜。
 入浴した丈瑠は、脱衣所でふと思い出して体重計を見た。
 何気なく乗ってみて、思わず見直す。 …体重が覚えていたより2kg増えている。
 えっと思ってから、気付いて体重計から降りてみた。
 針が微妙にずれて2kg.のところを指していたのを見て、丈瑠は息をつく。
 なんのことはない、元々針の位置がずれていただけだったのに苦笑する。
 どうやらことはの体重は別に増えていたわけではなかったらしい。
 気付けよ、と内心でツッコミながらも、体重増加にショックを受けてそんな基本的な確認すらしていなかったことはの慌てようが可笑しくて、丈瑠は笑った。
 針の位置を直して自分の体重の確認をしてから、ようやく着替えて脱衣所を出る。
 廊下を歩きながらことはに言ってやったらさぞほっとすることだろう、と思ってから、丈瑠はふと思いついたことがあった。
 ささやかな悪巧みに楽しげに笑みを浮かべながら、丈瑠は寝室に向かった。




 夜も更け、そろそろ明かりを落とすことにする。
 布団に入った丈瑠は明かりを消して隣に入ってきたことはに言った。
「ことは、そんなに体重気にしてるのか? 」
「え、それはその、やっぱり気にします。 」
「俺は別に、おまえが多少太ってもそんなに気にしないぞ、多分。 」
「丈瑠さまがええって言わはっても、やっぱりうち、少しでも綺麗で丈瑠さまの隣におりたいですもん。
うちかて女の子やし、体型はやっぱり気になります。 」
 丈瑠がにやりと笑った。
「おまえはもう女の子じゃないだろ。 女、だ。 」
 言いながら、ことはに軽く口付ける。
 暗がりでも恥ずかしそうに頬を染めたことはに、丈瑠が囁いた。
「いいダイエット法、教えてやろうか。 」
「え、丈瑠さま、そんなん知ってはるんですか? 」
 目を丸くすることはに、丈瑠はうなずく。
「ああ、やるか? ただし、1人じゃできない。 」
「あ、丈瑠さまに手伝ってもらうってことやね。 どんなんやろ、難しいんですか? 」
「いや、至極簡単、おまえもできる。 」
「ほんならやります。 教えてください。 」
「心得た。 」
 うなずいた丈瑠は、途端ににやりと笑うと、おもむろにことはの上にのしかかった。
 目を丸くすることはに構わず今度は深く口付ける。
 自分の脚をことはの脚の間に割り込ませ、片腕で自重を支えながらことはのパジャマのボタンを素早く外しだす丈瑠にことはが仰天した。
「んんんっ! …たけるさまっ!? 」
 唇が自由になった途端抗議の声を上げたことはに、丈瑠はしれっと応えた。
「どうした? 」
「あの、ダイエット法は? 」
「だから、これからゆっくりと教えてやる。 」
「え、でも。 」
「いいからおとなしくしろ。 」
「おとなしくて、あっ、やっ、あぁん! 」
 ことはのパジャマをはだけた丈瑠が胸に吸い付いて、思わず嬌声を上げる。
「あぁっ やん、ちょっ、たけるさまっ! なんでいきなりこっちの話になるんですかっ!? 」
「だから、ダイエット法教えてるんだろ? 」
「はい!? 」
 ことはのカオを覗き込んだ丈瑠は、夜目にも判るほどの近距離でにっこりと笑った。
「全身の筋肉を使って2人でする全身運動だ。 随分汗もかくからダイエットに最適だろ。
更に、しっかり動けば心も身体も満たされる上、夫婦の絆も確認できる。
一石三鳥も四鳥も得られて実に得だと思わないか。 」
「っっっっっ!! ( ///// ) 」
 ようやく丈瑠の意図が飲み込めた途端、ことはは真っ赤になって文句を言い出した。
「そんなん都合良く体重なんか減りません!
そやなかったら、今までやって何回もあったもん、体重増えたりせえへんはずですっ! 」
 ことはにしては正鵠を射た返しだったが、丈瑠は楽しそうに笑った。
「じゃあ賭けるか?
明日の朝、起きてからすぐに体重を量ってみて、減ってなかったらなんでもひとつ言うこと聞いてやる。
そのかわり減ってたら俺の言うこと聞けよ? 」
 あまりに自信たっぷりの丈瑠に不安を感じたか困ったカオのことはだったが、やがて不承不承でうなずいた。
「…に、2キロ、ですよ? 」
「ああ、2キロ。 」
 にっこりと極上の笑みを妻に向けると、丈瑠はさっそくことはのためのダイエットに勤しむコトにした。
 さて、明日ことはにどんなコトをしてもらおうかとほくそ笑みながら。





                                            了
                                            





新婚編です。
年相応の女の子らしく体重を気にすることはちゃん。
なのに、そんな可愛い嫁さんに、ナニ企んでんだ、この旦那は!
久々に、策士・丈瑠さん降臨。
これから、ちょっと体重が増える度、ことはちゃんが恥ずかしそうに丈瑠に 「…あの、お願いします。( ///// ) 」 とか言ってきたら、正に丈瑠の思うツボ。(大笑)
結果の判っている勝負を吹っかけるのは勝負師のお約束というものですが、ネタがバレたらさぞ怒られるだろーなー。 (^-^)




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| | 2011/05/25/Wed 19:33[EDIT]
Re: オーズ&暴れん坊将軍
>M NOM様
毎度ありがとうございます♪
ほのぼのSS、楽しんでいただけてよかったです。
幸せそうでよかったね、なのですが…はっはっは、威厳はもうご自宅ではないものと思われます。特に可愛い嫁の前では。(大笑)
きっと会社の方々の前では威厳が取り戻されると思うので、それこそ家でとの落差が激しいものと思われます。(^-^)

>>暴れん坊将軍
リンク、拝見しました。
えええええぇぇ~~っっっ!!??
それこそぶっ飛びました!
なんですか、そりゃ!?
オーズのゲストがマツケンなんて、まさになんでやねん!? と大阪弁でツッコミ入れますよ!
なんでせめてシンケンの時じゃなかったの?
時代劇のノリなんだから、シンケンの時にこそ似合うキャスティングでしょうに。
彦馬さん@伊吹さんとの共闘なんてものがあれば、時代劇ファンには感涙モノの立ち回りになっただろうになあ。
そもそも、なんでオーズにマツケンなんでしよう?
わっかんないなぁ~。

>過去に跳ばされるシンケンメンバー。
そういえば初代シンケンって、明確に年号とか出てるワケじゃないので、暴れん坊将軍の時代じゃないとは言い切れませんよね。(笑)
暴れん坊将軍とシンケンのコラボ、実現してたらオイシすぎてたまりませんな♪
吉宗公と丈瑠、どっちが強いんやろなー。
なにかの間違いで斬り合いになり、お互い『…こ奴、出来る!』とガンの飛ばしあいとかしてくれたら楽しい。
丈瑠が流ノ介辺りから「殿!」とか呼ばれて、吉宗公が真面目に「どこの藩の藩主だ、代替わりしていない嫡男にしても見たことのない男だが?」とか疑問に持ったりして。
源太&千明とめ組は、ホントにすぐ若い衆と意気投合しそうで面白い。
でも、ことはちゃんは捕まって磔ですか!
福本さんはオイシイですが、きゃー! 殿ー! ヨメがピンチよーッ!!(笑)

ところで、ラストのサンバはマツケンサンバですか、お約束のEDダンスですか?
シンケンメンバーのマツケンサンバでも、マツケンのEDダンスでも、とっちを想像しても笑いが込み上げてきますが。(笑)
早瀬 美夜 | URL | 2011/05/28/Sat 22:20[EDIT]
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